自分。変わる。脚やせ


リセルクリニック:院長コラム Dr.Moriの○○な話

リセルクリニック院長
盛 隆之渋谷区広尾にあるセレブ御用達の『リセルクリニック』。
美容のエキスパートとして、身体の内側からケアをし、細胞を再生していくことで健康的な肌をつくることで、たくさんの女性から支持されているクリニックです。
そしてこの度、リフィートの顧問医師としてお迎えすることができました。
リセルクリニック盛院長からの『美容と健康』の情報をお届けいたします。

【経歴】
平成5年3月、東海大学医学部卒業
平成5年より3年間、胃腸科・一般外科を鍛練し、
平成8年より一般的な皮膚科診療をはじめ、内科・アレルギー科と患者様に接している。

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vol.22『乾燥対策』

乾燥が気になる季節が続いていますが、皆様、乾燥対策はおこなっていますか?

気温や湿度が低下し、空気が乾燥すると皮膚の水分量が失われます。肌のバリア機能が弱まることで、乾燥が気になり始めます。秋頃から乾燥が気になり始めますが、まだまだ乾燥対策は必要です。このような季節になると、「顔はしっかり保湿して、お手入れをしているけど、身体は何もしていない」という人、意外と多いようです。身体の乾燥対策をしていないと、ひじやひざ、すねなど肌表面がカサカサして、白くなってしまったり、かゆみを伴うこともあります。また、外部からのちょっとした刺激によりかゆみがさらに誘発されて、皮膚炎となってしまうこともあります。そこで今回は、乾燥が気になるこの季節の乾燥対策についてお話ししていきます。

●冷えがかゆみの原因の一つにも

前述した通り、冬の乾燥肌には外気が大きく関係していますが、実はそれだけが原因ではないのです。
気温とともに体温が下がり始めると、私達の身体は、血管を収縮させて熱が奪われるのを防ごうと働きます。すると、血流が悪くなり酸素や栄養が肌まで行き渡らなくなってしまいます。これらの条件が重なることで、乾燥はより一層深刻化します。そして、衣類によるチクチクなどが原因でかゆみが生じ、不快感を招いてしまいます。さらに、かゆみに耐えられずに肌を掻きむしることで、よりかゆみが強くなるという悪循環に陥ります。悪化すると、炎症や湿疹を招くこともあるので、たかが乾燥だと侮ってはいけません。

●乾燥・かゆみ対策には

乾燥対策のために、水分をたくさん摂れば肌が潤うというわけではありません。
冬場の身体は、冷えによる機能低下を起こしやすくなります。寒さから胃腸の機能が低下して水分を吸収する働きが衰えることで、胃や腸管に水分が溜まってしまったり、下痢を起こして体外に排出されます。また、内臓や細胞が冷えることで、水分が上手に取り込めなくなります。そして、行き場のない水分は細胞と細胞の間に溜まってむくみの原因につながります。
肌が乾燥したからといって、水分をたくさん摂っても、水分は不要な場所に溜まるばかりで、かえって身体に良くありません。
皮膚の保湿には肌の水分量を守っている保湿因子が必要です。水分を肌に留めておく成分がないと、肌がスポンジと同じ状態です。肌にとっての水分補給は保湿成分の補給とも言えます。

また、血行が良くなるとかゆみが強くなります。お風呂で温まりすぎたり、辛いもの・香辛料の多いもの、アルコールなどを控えてみてください。
掻いてしまうと更にかゆみを引き起こす成分が出て、かゆみが強くなります。状況によっては主治医に相談してくださいね!跡が残ってしまうと大変ですから。

乾燥やかゆみから肌を守るためのポイントをご紹介いたします。

  1. 1.加湿器などを使い、部屋の湿度を40〜60%に保ち、暖房の設定温度に注意する
  2. 2.肌の乾燥に効果的なβカロチンを多く含む食材を積極的に摂る
    βカロチンを多く含む食材:にんじん・かぼちゃ・ほうれんそう・卵など
  3. 3.肌にあった保湿効果がある入浴剤を入れたお風呂に浸かる
  4. 4.身体を洗う際は、スポンジやタオルを使わず、石鹸をよく泡立てて手で優しく洗う
  5. 5.お風呂上りには、ローションなどでよく保湿をしてからクリームなどの保湿剤を塗る
  6. 6.身につけるものは、綿100%のような肌に優しい素材のものを選び、締め付けなどでこすれないように注意する

以上のように日常生活に取り入れるのに難しいものはないと思います。
徐々に暖かくなり、いざ肌を見せる時期になってから、カサカサ肌に気付いてお手入れをするのではなく、今のうちからしっかりと保湿や冷え対策をしましょう。

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