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Vol.25 ターンオーバー

5月になり、紫外線が気になり始める季節ですね。女性の皆様は、肌のお手入れを一層気に掛ける時期だと思います。
今回は、「ターンオーバー」についてお話したいと思います。

ターンオーバーとは

ターンオーバーとは、肌の新陳代謝、肌の生まれ変わりのことを言います。
皮膚は「表皮」「真皮」「皮下組織」から成ります。そのうちターンオーバーしているのは、表皮の部分です。
さらに表皮は、一番内側から「基底層」「有棘層」「顆粒層」「角質層」の4層構造になっています。ターンオーバーとは、細胞分裂によって新しくできた細胞が、上へ上へ押し上げられていくことを言います。

ターンオーバーの過程

それでは、ターンオーバーの過程をご説明していきましょう。

  1. ターンオーバーは、表皮の最下層の部分で「1層の基底細胞」からなっています。この基底層は、約10個の基底細胞に対して1個のメラノサイトがあり、その他ケラチノサイトなどの細胞から構成されています。このケラチノサイトから分裂した細胞が、すぐ上の有棘層へと上がっていきます。
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  2. 有棘層とは、表皮の大部分を占めます。棘で連なっていくようにしながら形がだんだんと偏平になっていきます。
  3. 顆粒層では、水分保持能に関与し皮膚のバリアー能に重要な役割を演じている細胞間脂質や素肌のうるおいの決め手ともいえるNMF(人間がもともと持っている皮膚の保湿成分)が生成されています。1~3までの過程で、約14~42日間かかると言われています。
  4. 最後に、皮膚の最上層、角質層に達した細胞は核の無い状態になっています。このような状態になることを「角化」といいます。この角化細胞は、新しい細胞に押し上げられるようにして表面まで上がり、最後はアカとなって自然にはがれ落ちます。

以上がターンオーバーのサイクルで、約28~56日周期となります。
このように表皮は絶えず入れ替わっています。ケガをしても徐々に治ってくるのは、表皮に傷がついてもかさぶたとなってはがれ落ち、きれいな肌に生まれ変わっているからです。
ただし、ターンオーバー周期には個人差があります。一般的には加齢とともに新陳代謝が低下し、30代~40代になると45日程度はかかるといわれます。年齢とともにちょっとした傷も治りにくくなっていくのはそのためです。

ターンオーバーを正常に保つコツ

皮膚のターンオーバーは自律神経の働きによるものです。 また、加齢や生活習慣の乱れによって、ターンオーバーの周期が変わってしまいます。ターンオーバーは遅すぎても早すぎても肌トラブルの原因となります。

○ターンオーバーが遅いと・・・
角質が溜まりくすんだり、薄皮を重ねたようなごわつきが出てきます。

○ターンオーバーが早いと・・・
水分を保持することが難しい乾燥してしまう状態になります。
肌荒れ・ニキビ・アトピーなどの皮膚炎も悪化することがあります。(肌のバリアー機能が崩れている状況です。)

生活習慣を少し気を付けるだけで、ターンオーバーを正常に保つことができます。

肌のターンオーバーに働く成長ホルモンが睡眠中に多く分泌されます。
夜の22時~午前2時の4時間が、1日のうちで最もターンオーバーが活発になると言われています。そのため、この時間に、ターンオーバーを妨げるような行為をしてしまうと、お肌の老化を早めてしまうことになります。

この時間にオススメできないこと・・・

イラスト

・化粧(ファンデーション)をしたままでいる
※化粧をしたまま寝てしまうなんてことは、絶対にやめましょう!

・遅い時間まで、飲食・飲酒や喫煙をしている

すなわち、この時間帯までに洗顔でメイクや汗などの汚れを落としたのち、化粧水でたっぷりと保湿をし、睡眠をとるような生活リズムにすることがターンオーバーを正常に保つポイントです!!
ターンオーバーを正常に保つためにも睡眠時間や規則正しい生活、バランスの取れた食生活、ストレスを溜めないなど、日常生活習慣をもう一度見直してみましょう。

また、紫外線はターンオーバーの周期を早める原因となります。紫外線に当たって表皮がダメージを受けると、細胞はこれを早く治そうとしてターンオーバーの周期は早くなります。しっかりと紫外線対策もおこないましょう。詳しくは、『紫外線対策』についての記事で紹介しています。
Vol.16『紫外線対策』

肌に負担がかかりやすくなる季節は、生活習慣の見直しと紫外線対策をしっかりとして美肌をキープしましょう。

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