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Vol.14 五月病

皆様、『五月病(ごがつびょう)』という言葉を聞いたことはありますか?
今回は、五月病について少しご紹介していきましょう。

五月病とは?

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五月病とは、新入社員や新入生などに見られる、新しい環境に適応できないことによって起こる精神的な症状のことを言います。
4月は進学や就職、部署異動などで環境が大きく変わる季節ですね。心機一転、新しい環境でイキイキと新生活を送っている方も多いと思います。
しかし中には、新しい環境にうまく適応できなかったり、適応しようと頑張りすぎて、5月の大型連休を過ぎた頃から疲れが一気に噴き出し、精神的不安定な状態になってしまう方もいらっしゃいます。このような精神的な症状を『五月病』と言います。もともとは、厳しい受験戦争を勝ち抜いて大学に入学した学生が、まとまった休みをきっかけに急激に気力を失う人が多くみられることからこの名前がついたと言われています。

※ただし、五月病は正式な病名ではないので、実際の医療現場で五月病という診断をすることはありません。精神科で診断名をつけるならば、「軽度のうつ病」「適応障害」とされる症状が特徴的です。

どんな症状があるの?

環境が変わると、新しい生活に慣れようと頑張ってしまい、心身ともに疲れてしまいますよね。ストレスを溜めたまま引きずってしまうと、うつ病など心の病をもたらす原因となる可能性もあるため予防が必要です。

五月病の症状には

・精神的症状:やる気が出ない、なんとなく気持ちが落ち込んでいる、イライラする、不安、焦燥感、思考力、集中力の低下、自信がなくなる、ネガティブな考えが浮かびやすい
など
・身体的症状:不眠、夜中に目が覚める、寝つきが悪くなった、朝起きられない、寝ても疲れがとれない、体がだるい、食欲がない、頭痛、腹痛など 上述のような症状があります。

飲酒時の悪酔いなど、問題行動の出現などで明確な判断基準はありませんが、それまで元気だったのに特に理由もなく上記の症状がいくつか当てはまるようになったら、いわゆる五月病の状態でしょう。こうした症状は程度の差を除けば、心身が疲れた時には誰にでも出現します。
症状の深刻さと持続期間によりますが、もしも上記のような症状が数週間持続していて、学校や仕事に行けないほど気持ちが落ち込んでしまった場合は要注意。深刻な心の病気になっている可能性もあります。

では、五月病にならないようにするには、どうすれば良いでしょう?

予防策は?

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五月病の予防策としては、気分転換をし、ストレスを溜めないよう心がけましょう。
しかし、ストレスを溜めないようにと言っても、ストレスの多い現代社会で完璧に避けるのは難しいです。ストレスと上手に付き合っていくことが大切になります。 不満や辛いことを話す機会を積極的に持つことです。同じような環境の仲間同士や気心知れた友人などに愚痴を言い合ったりすると、心が軽くなるものですが、「話す」ことは心の病気の重要な治療法である、というのが心理療法の基本となります。

・趣味の時間をとって気分転換をする
→旅行、スポーツ、音楽、ガーデニング、ハイキングなど
自分に合ったストレス解消法を見つけましょう!
ゆっくり入浴をして、その日の疲れを取ることも効果的ですよ。

・ストレスを前向きにとらえる
→悪い面ばかりでなく良い面を考え、目の前の試練を自分が成長できるチャンスととらえましょう!

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・自己肯定感を高める
→出来たことを認め、自分を褒めてあげましょう。
昨日より今日、今日より明日、日々成長しています。
成功体験を積み重ねることが大切!

・自分一人で悩みすぎず周りに相談する
→家族や職場の上司に相談できないこともあると思います。
そんな時は、気心の知れた友人に話を聞いてもらいましょう!

環境の変化や性格だけでなく、不規則な生活もストレスを溜める原因になります。睡眠不足や不規則な食事、運動不足など生活習慣の乱れは体内バランスを崩し、ストレスを溜めやすい状態になります。生活リズムを整え、ストレスに負けない心と身体を作りましょう!

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